Res14 引用 |
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例えば1/nで発生する事象を複数回施行した時、少なくとも1回の事象の発生が見られる可能性を求める式は、
lim[n→∞](1-(1-1/n)^an) = 1-(1/e)^a
(e=自然対数の底) でaを求めることで計算可能で、
まあ結論だけ言えば、 試行回数が n×1なら約63.21% n×3なら約95.02% n×5なら約99.32%というところです。 要するに5%なら100回やればおおよそ140人中139人は1度は出るということになります。
ところがこれは、乱数が完全な物であった場合の話であり、コンピュータゲームは全てを計算で求めることで事象を発生させるので、完全な乱数というものがそもそもありません。
なので乱数に出来るだけ近づくようにランダム性を生む複雑な式を作り、乱数として扱います。これを基本的に擬似乱数といいます。
昔のゲームだと乱数の式もかなり雑な物で、 例えばスパロボとかで命中2%なのに100回中10回当たった、などがざらに起こりましたが、現在のゲームは処理速度もかなり良いので擬似乱数もより複雑な物を使用し、このような露骨な偏りは発生しないようにしています。同時に単純な擬似乱数だったが故に成し得た乱数調整のような事も最近のゲームでは難しくなっています。
しかしドラクエ10の擬似乱数はどうやら複雑さが足りないようで、上の例は極端にしても、5%を100回試行しても1度も発生しない、ような例が約0.68%を不自然な程度に上回っているのでしょう。普通は乱数の計算式をもっと正確になるよう複雑に組めば良いのですが、サーバーが現状ギリギリなのでこういう形での埋め合わせをはかる、という事になったのでしょう。
とまああまり専門的な知識も無いのに書いてみたから間違っていたらすまない。 |