親記事 引用 |
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「私には免疫系と血流が2つあるそうです」と彼女は書いている。そのせいで、これまでにテイラーはさまざまな健康問題に悩まされてきた。そもそも彼女が病院に行き、自分がキメラであることを知ったのものそのためだった。 「私の体は、双子のきょうだいのDNAや細胞を異物として認識し、免疫系を傷つけています。そのせいで私は、不幸にも自己免疫疾患などの健康上の問題で苦しんでいます」と彼女は書いている。 体のなかに別のDNAがあるということは、一部の細胞が若干異なったタンパク質を生成するということであり、そしてさらには、体がそれを異物として認識し、免疫系の問題を引き起こすおそれがあるということを意味する、とパパス博士は言う。さらにテイラーは、さまざまな食べものや薬、金属、昆虫などに対してアレルギーなどの過敏症も抱えているという。 キメラに起因するさらに深刻な健康問題が生じるのは、融合する2つの胚の性別が異なる場合だ。そうなるとその人は、XX型とXY型の染色体をどちらも持つことになってしまう。 「このようなケースでは、生殖腺(卵巣・精巣)の結合により、外性器異常(性器の性別があいまいな状態)が生じます。生殖腺にがんができるリスクも高まります」とパパス博士は言う。 |