親記事 引用 |
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2014/03/14(Fri) 19:22:29 編集(投稿者)
【短編こっきり随筆】僕がドラクエをやめようと思った理由---その3---
ガチャリとドアが開き、キィバタンという音と共に何かの気配を感じた。 泥棒!?いや違う(反語) ・深夜1時半 ・マンション自宅 ・鍵は掛かっているので人の出入りはない ・ニャルプンテはつおい 今、自分が出来うる限りの情報は集めたつもりだ! ドアを開けて廊下に出てきた人物は、、 その犯人は、、、 これらの情報から導き出せる答えはおそらく2つ シルバーマントか嫁さん。そのどちらかだ!! おそらく7割は前者だろうが嫁さんの可能性も十分ある。 大体3割打ったらプロ野球の世界では一流だからだ、 というところからの判断である! うんうん一理あるよね。自分にそっと言い聞かせる。 だってそうでしょう そこのドアを開けてみてもしシルバーマントがいたとすれば まず事後スパークで命が危ういし 仮に嫁さんだったとすれば それはそれでこんな遅くまで妻を放っておいてドラクエをしているが故に夫としての立場が危うい。
可能性としては薄いが第三者である場合も想定してみた。 ドアを開けて立っている人物が 「おれの名を言ってみろ!」と言えばジャギ確定だし 「部長〜ぼぉくでぇ〜〜す!」と言えば 竹中直人かもしくは部長より役職の低い人物のどちらかだったりするのだろう。
「前門の虎、後門の狼やーー!!」
そのどれであったとしても恐怖はまぬがれない為、 その現実逃避として彦摩呂ふうに言ってみて自分自身を奮い立たせてみた。 ぐずぐず言ってみても仕様がない、 ここは腹をくくってジュレ下層に飛び込むべきだ! ええいままよー!! トンネルを抜けるとそこは雪国だったように このドラクエ部屋のドアを開けると そこには雪国のような冷たい空間が待ち受けているのであろうか? そんなの嫌だ!! 妻に会いたい!! なぜ、私は妻を放ってメリルの下へ行ってしまったのか 私が会いたいのはメリルなんかじゃあない! 妻だ!そう妻なんだ!! この際もう、私が北斗神拳を伝承できるかできないかなど関係ない! 妻にもう一度会いたい!! ただ、彼女が生きてさえくれればもう他に何もいらない。
・・・ 基、あわよくばセラフィムとアポロンの理論値が欲しい。 それ以上の贅沢は決して望まない!約束する!!
だから、お願いだ! 妻と会わせてくれ!!それだけで十分だ!!
・・・ 基、できればチョーカー555と竜玉のHP理論値も付けて欲しい。 それ以上の贅沢は言わない!約束する!!
だから、お願いだ! 妻と会わせてくれ!! 神様もう少しだけ・・・
そう思い、涙でぼろぼろになりながら視界が遮られていた為 手さぐりで廊下へ続くドアノブを必死に探していたその瞬間 外側からドアノブが回され15センチほどドアが開かれた! しかし何の気配もなかった為 私は恐る恐るドアの隙間から廊下の方を覗いてみた。
この後私は、度肝を抜かれる光景を目にすることになる。
つづく
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