親記事 引用 |
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わしの親父は卑しく物欲が異常だ。 他人が食べているものを食べたそうに しつこく視界に入って来て邪魔をする。
わしがスーパーへ買い出しに行った時は 必ず親父へ和菓子をひとつ買って帰るのだが 自分用に買って来たプリンを見るなり
「おい。そっちの方がうまそうやの。それもくれや!」 恥を知らない親父は平気で品の無い事を言う。
それを見越して、プリンはカモフラージュで 自分で1番食べたいポテチは隠しておく。 我が家は騙し合い家族なのだ。信用は死に通ずる。
先日ピザをデリバリーした。 1人では食べきれないため、2切れは親父に残しておく。 パン生地とチーズの間に大量のチリソースを隠して。。
帰宅した親父は真っ先にピザに反応した。
「おい!これ食うてええんか!!?」
騙し合いが始まる。
「食べたらアカン!それわしのや!」
「ええやんけ!くれや!!」
「ええ歳してそんなものばかりアカンやろ!」
「ええやんけ!!食うぞ!食うからな!」
かかったな、親父め!!! いつも人の食べ物を盗る罰じゃ!!!
ピザをむさぼり食う親父。
「うまい!うまいど!!!ええ味しとるわ」
あ、あ、、あれ? チリソーストラップ、、、効いてない?
親父という壁を、まだ越えられない。
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