ドラクエ9が予定に入ってない?スクエニ社の来期業績予想を読む
2008年5月23日に開かれたスクウェアエニックスの決算発表の説明会での説明内容が、
2008年6月6日にスクウェアエニックスのホームページ上で公開されました。
当日の説明に使われた資料の中で、ゲーム(オンライン・モバイル・ゲーセンを除く)の年度別利益と売上本数について
以下のような数字が書かれています。
事業年度 | 営業利益 |
FY2003 | 164億円 |
2004 | 196億円 |
2005 | 96億円 |
2006 | 163億円 |
2007 | 89億円 |
2008E | 75億円 |
※「FY」は会計年度の意味で、スクエニ社の場合は3月締めですから「4月~翌年3月の合計」を表すようです
2008年度はまだ始まったばかりですので、数字はスクエニ社による予想の値が入っているわけですが、
例年と比べるとかなり低い数字で、ドラクエもFFも新作が出なかった2007年度よりも低くなっています。
これだけ見ると、まるで「ドラクエ9は2008年度は出ません」と言われているような気分になってしまいますが、
実は必ずしもそうとは限りません。
2005年度も、「キングダムハーツ2」「FF12」というビッグタイトルが出た年ですが、
それにも関わらずゲーム部門の利益は伸び悩んでいます。
利益というのは売上から経費を引いた差ですから、もしもドラクエ9を発売してもこれだけしか利益が出ないのならば、
次のゲームに向けて例年より100億円くらい多くの開発コストを計上するのかも!?
もしかすると、PS3で発売予定のファイナルファンタジー13がいよいよ本格的に始動するのでしょうか…!
…などと期待もしてしまいますが、おそらく実際の所は
「発売できるという約束はできないから数字に入れていない」という程度のものなのでしょう。
そういう意味では、発売できるかどうかは、社長すらわからない状況であると言えそうです。
きっと今こうしている間にも製作スタッフの皆さんが頑張っているはず。みんなで応援しましょう!
参考:
2008(平成20)年5月23日開催 決算説明会資料(PDFファイル:471KB)
スクエニ社2008(平成20)年5月23日開催 決算説明会概要(PDFファイル:788KB)